
今日はトラリピを始めようと思っている方に、ヒヨが考えた各通貨ペアの設定を紹介します。
たとえば
「トラリピを始めようと思っているけど、どの通貨を運用すればいいの?」
「通貨ペアは決めたけど、どんな設定にすればいいのかわからない」
「いろいろな通貨ペアの設定を見て考えたい」
などこれからトラリピを運用していく上で、どの通貨で運用してどんな設定をすればいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで各通貨でトラリピを運用した時のそれぞれの設定を考えました。
これから運用を始めようと思っている方は参考にしてください。
もしこれら以外の通貨ペアの設定が見たい場合は、下記の記事を参考にしてみてください。
ニュージーランドドル/円のトラリピ設定を考えてみた
ニュージーランド経済は貿易依存度(輸出+輸入)が高く、GDPの約70%を占めているんです。
そして最大の輸出先は2013年にオーストラリアから中国へと変わり、輸出全体の2割強が中国向けとなっています。
そのため中国経済の動向に大きな影響を受けやすいです。
またNZドルは、投資家リスク意識の変化を反映しやすいという特徴もあります。
株高などでリスクオンになればNZドルにとってプラス材料になる一方、リスクオフはNZドルにとってマイナス材料になるので注意が必要です。
そんなニュージーランドドルと日本円の通貨ペアがニュージーランドドル/円となります。
ここではニュージーランドドル/円をトラリピで運用した時の設定を考えました。
ニュージーランドドル/円のレンジ幅

まずはどんなレンジ幅で設定をするかです。
2010年~2018年のチャートから考えてみました。
この期間の最高値と最安値は
- 最高値:93.99円
- 最安値:54.88円
です。
これくらいのレンジ幅なら、すぐにレンジから外れることもないので仕掛けやすいでしょう。
では実際に仕掛けるレンジですが、
- 上値:93.99円
- 下値:54.88円
- 中間価格:74.44円
となります。
もしもうちょっと攻めた設定にしたのならレンジ幅を狭く、もっとリスクヘッジしたいならレンジを広くしてもいいでしょう。
レンジ幅は自分の資産や経験に合わせて、オリジナルの設定にしてもいいと思います。
ニュージーランドドル/円の仕掛ける設定

実際に仕掛ける設定ですが、「らくトラ運用試算表」というマネースクエアのトラリピ運用プランをわかりやすく試算してくれるサービスを使って考えます。
そしてらくトラ運用試算表で計算した結果がこれです。
ヒヨの注文設定 | 買い注文 | 売り注文 |
---|---|---|
注文方法 | らくらくトラリピ | らくらくトラリピ |
通貨ペア | NZD/JPY | NZD/JPY |
注文金額 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 |
レンジ幅 | 54.88円~74.44円 | 74.44円~93.99円 |
本数 | 82本 | 80本 |
利益金額 | 1000円 | 1000円 |
決算トレール | 設定する | 設定する |
トラップ値幅は「0.24円」となります。
この設定は運用資金100万円としてなので、資金がもっと少ない場合は仕掛ける本数を減らすか、仕掛けるレンジを狭くしてみましょう。
ココに注意
レンジ幅を狭くするとロスカットになるリスクが高くなります。
ニュージーランドドル/円のバックテスト結果

この設定で「どれくらいの利益が出るのかな?」と思うかもしれないので、バックテストもおこなってみました。
バックテストを行った期間は、2014年1月~2018年6月となります。
その結果は以下となります。
売り/買い | 実現損益 | 含み損益 | 実利益(実現損益-含み損益) | 期間内最大含み損 | 平均年間利益率 |
---|---|---|---|---|---|
買い | 133.332円 | -0円 | 133.332円 | -41.306円 | 16.2% |
売り | 618.572円 | -103.129円 | 515.443円 | -309.822円 |
- 実現損益:リピートで得た利益
- 含み損益:残ったポジションの含み損
- 実利益:すべてを手仕舞いした場合の損益
- 期間内最大含み損:測定期間内での最大の含み損額
- 平均年間利益率:バックテスト期間内の年間平均収益率
また口座残高と時価残高の推移をグラフにしたらこうなりました。
トラリピ買い
トラリピ売り
さらに詳しく
青の線は口座残高、緑の線は時価残高(利益から含み損分を引いた値)。青線と緑線の差が含み損益。
買いトラリピと売りトラリピを合わせた利益は、648.775円です。
詳しくは下記の記事にて解説しているので、興味があった場合は参考にしてみてください。
トルコリラ/円のトラリピ設定を考えてみた
トルコリラの最大の魅力は、高い政策金利によってスワップ収益を狙う通貨として人気があることです。
政策金利は7.50%となっており、同じく高金利である南アフリカ7.00%・ニュージーランド2.25%・オーストラリア1.75%などと比べても相対的に高い水準となっています。
一方で政策金利が高いということは、インフレ率が高いことでもあるので購買力平価の観点からトルコリラに不利に働いてしまうでしょう。
実際に中長期的にみると、トルコリラは対先進国通貨で下落基調にあるんです。
トルコは慢性的な経常赤字で国内の資金需要を満たすために、外国からの資金流入に依存しています。
そのため先進国の金融政策の変化など、グローバルな資金流れに影響を与える要因によっては相場変動が大きくなるリスクがもあるでしょう。
そんなトルコリラと日本円の通貨ペアがトルコリラ/円となります。
ここではトルコリラ/円をトラリピで運用した時の設定を考えました。
トルコリラ/円のレンジ幅

まずはどんなレンジ幅で設定をするかです。
2001年~2018年のチャートから考えてみました。
この期間で仕掛ける設定の最高値と最安値は
- 最高値:66.80円
- 最安値:22.22円
です。
これくらいのレンジ幅なら、すぐにレンジから外れることもないので仕掛けやすいでしょう。
では実際に仕掛けるレンジですが、
- 上値:66.80円
- 下値:22.22円
- 中間価格:44.51円
となります。
もしもうちょっと攻めた設定にしたのならレンジ幅を狭く、もっとリスクヘッジしたいならレンジを広くしてもいいでしょう。
レンジ幅は自分の資産や経験に合わせて、オリジナルの設定にしてもいいと思います。
トルコリラ/円の仕掛ける設定

実際に仕掛ける設定ですが、「らくトラ運用試算表」というマネースクエアのトラリピ運用プランをわかりやすく試算してくれるサービスを使って考えます。
そしてらくトラ運用試算表で計算した結果がこれです。
ヒヨの注文設定 | 買い注文 | 売り注文 |
---|---|---|
注文方法 | らくらくトラリピ | らくらくトラリピ |
通貨ペア | TRY/JPY | TRY/JPY |
注文金額 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 |
レンジ幅 | 22.22円~44.51円 | 44.51円~66.80円 |
本数 | 81本 | 81本 |
利益金額 | 1000円 | 1000円 |
決算トレール | 設定する | 設定する |
トラップ値幅は「0.27円」となります。
この設定は運用資金100万円としてなので、資金がもっと少ない場合は仕掛ける本数を減らすか、仕掛けるレンジを狭くしてみましょう。
ココに注意
レンジ幅を狭くするとロスカットになるリスクが高くなります。
詳しくは下記の記事にて解説しているので、興味があった場合は参考にしてみてください。
南アフリカランド/円のトラリピ設定を考えたみた
南アフリカランドは資源国通貨に位置づけられ、金をはじめとする商品価格に影響を受けやすい特徴があります。
高金利通貨としても知られ、2016年5月現在のSARB(南アフリカ準備銀行)の政策金利は7.00%となっています。
また南アフリカは恒常的な経常赤字体質で、資金調達を海外に依存していることからグローバルな資金移動の影響を受けやすいという特徴も持っているのです。
そんな南アフリカランドと日本円の通貨ペアが南アフリカランド/円となります。
ここでは南アフリカランド/円をトラリピで運用した時の設定を考えました。
南アフリカランド/円のレンジ幅

まずはどんなレンジ幅で設定をするかです。
2010年~2018年のチャートから考えてみました。
この期間の最高値と最安値は
- 最高値:13.05円
- 最安値:6.30円
です。
これくらいのレンジ幅なら、すぐにレンジから外れることもないので仕掛けやすいでしょう。
では実際に仕掛けるレンジですが、
- 上値:13.05円
- 下値:6.30円
- 中間価格:9.68円
となります。
もしもうちょっと攻めた設定にしたのならレンジ幅を狭く、もっとリスクヘッジしたいならレンジを広くしてもいいでしょう。
レンジ幅は自分の資産や経験に合わせて、オリジナルの設定にしてもいいと思います。
南アフリカランド/円の仕掛ける設定

実際に仕掛ける設定ですが、「らくトラ運用試算表」というマネースクエアのトラリピ運用プランをわかりやすく試算してくれるサービスを使って考えます。
そしてらくトラ運用試算表で計算した結果がこれです。
ヒヨの注文設定 | 買い注文 | 売り注文 |
---|---|---|
注文方法 | らくらくトラリピ | らくらくトラリピ |
通貨ペア | ZAR/JPY | ZAR/JPY |
注文金額 | 1万通貨 | 1万通貨 |
レンジ幅 | 6.30円~9.68円 | 9.68円~13.05円 |
本数 | 50本 | 50本 |
利益金額 | 10,000円 | 10,000円 |
決算トレール | 設定する | 設定する |
トラップ値幅は「0.06円」となります。
この設定は運用資金100万円としてなので、資金がもっと少ない場合は仕掛ける本数を減らすか、仕掛けるレンジを狭くしてみましょう。
ココに注意
レンジ幅を狭くするとロスカットになるリスクが高くなります。
南アフリカランド/円のバックテスト結果

この設定で「どれくらいの利益が出るのかな?」と思うかもしれないので、バックテストもおこなってみました。
バックテストを行った期間は、2014年1月~2018年6月となります。
その結果は以下となります。
売り/買い | 実現損益 | 含み損益 | 実利益(実現損益-含み損益) | 期間内最大含み損 | 平均年間利益率 |
---|---|---|---|---|---|
買い | 581.187円 | -2.770円 | 578.417円 | -779.372円 | 17.3% |
売り | 117.179円 | -0円 | 117.179円 | -165.604円 |
- 実現損益:リピートで得た利益
- 含み損益:残ったポジションの含み損
- 実利益:すべてを手仕舞いした場合の損益
- 期間内最大含み損:測定期間内での最大の含み損額
- 平均年間利益率:バックテスト期間内の年間平均収益率
また口座残高と時価残高の推移をグラフにしたらこうなりました。
トラリピ買い
トラリピ売り
さらに詳しく
青の線は口座残高、緑の線は時価残高(利益から含み損分を引いた値)。青線と緑線の差が含み損益。
買いトラリピと売りトラリピを合わせた利益は、695.596円です。
詳しくは下記の記事にて解説しているので、興味があった場合は参考にしてみてください。
ユーロ/米ドルのトラリピ設定を考えてみた
ユーロ/ドルはもっとも取引量が多い通貨で、初心者から熟練トレーダーまで幅広く支持できる通貨の代表格です。
また夕方から夜にかけての時間帯にもっとも値が動くので、実は日本人に非常に向いた通貨となっています。
さらに値動きも大きくユーロ/ドルの取引量が、世界中のどのような通貨ペアよりも多いことから流動性に富んでいます。
そんなユーロと米ドルの通貨ペアがユーロ/米ドルとなります。
ここではユーロ/米ドルをトラリピで運用した時の設定を考えました。
ユーロ/米ドルのレンジ幅

まずはどんなレンジ幅で設定をするかです。
2014年~2018年のチャートから考えてみました。
この期間の最高値と最安値は
- 最高値:1.3992ドル
- 最安値:1.0350ドル
です。
これくらいのレンジ幅なら、すぐにレンジから外れることもないので仕掛けやすいでしょう。
では実際に仕掛けるレンジですが、
- 上値:1.3992ドル
- 下値:1.0350ドル
- 中間価格:1.2150ドル
となります。
もしもうちょっと攻めた設定にしたのならレンジ幅を狭く、もっとリスクヘッジしたいならレンジを広くしてもいいでしょう。
レンジ幅は自分の資産や経験に合わせて、オリジナルの設定にしてもいいと思います。
ユーロ/米ドルの仕掛ける設定

実際に仕掛ける設定ですが、「らくトラ運用試算表」というマネースクエアのトラリピ運用プランをわかりやすく試算してくれるサービスを使って考えます。
そしてらくトラ運用試算表で計算した結果がこれです。
ヒヨの注文設定 | 買い注文 | 売り注文 |
---|---|---|
注文方法 | らくらくトラリピ | らくらくトラリピ |
通貨ペア | ユーロ/ドル | ユーロ/ドル |
注文金額 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 |
レンジ幅 | 1.0300円~1.2150円 | 1.2150円~1.4000円 |
本数 | 67本 | 67本 |
利益金額 | 8ドル(約800円) | 8ドル(約800円) |
決算トレール | 設定する | 設定する |
トラップ値幅は「0.0028円」となります。
この設定は運用資金100万円としてなので、資金がもっと少ない場合は仕掛ける本数を減らすか、仕掛けるレンジを狭くしてみましょう。
ココに注意
レンジ幅を狭くするとロスカットになるリスクが高くなります。
ユーロ/米ドルのバックテスト結果

この設定で「どれくらいの利益が出るのかな?」と思うかもしれないので、バックテストもおこなってみました。
バックテストを行った期間は、2014年1月~2018年6月となります。
その結果は以下となります。
売り/買い | 実現損益 | 含み損益 | 実利益(実現損益-含み損益) | 期間内最大含み損 | 平均年間利益率 |
---|---|---|---|---|---|
買い | 482.721円 | -288.377円 | 194.344円 | -537.964円 | 9.9% |
売り | 201.666円 | -0円 | 201.666円 | -37.983円 |
- 実現損益:リピートで得た利益
- 含み損益:残ったポジションの含み損
- 実利益:すべてを手仕舞いした場合の損益
- 期間内最大含み損:測定期間内での最大の含み損額
- 平均年間利益率:バックテスト期間内の年間平均収益率
また口座残高と時価残高の推移をグラフにしたらこうなりました。
トラリピ買い
トラリピ売り
さらに詳しく
青の線は口座残高、緑の線は時価残高(利益から含み損分を引いた値)。青線と緑線の差が含み損益。
買いトラリピと売りトラリピを合わせた利益は、396.010円です。
詳しくは下記の記事にて解説しているので、興味があった場合は参考にしてみてください。
豪ドル/米ドルのトラリピ設定を考えてみた
豪ドル/米ドルの通貨ペアで取引をする場合には、オーストラリアの特徴をよく知る必要があります。
オーストラリアは世界屈指の資源国で、石炭・鉄鉱石・原油・金・アルミニウムなどの資源を産出しているんです。
日本もここからよく輸入をしています。
そのため普段は経済的に安定していますが、鉱物資源の採掘量や資源の相場価値の変動によっては価格が高騰あるいは暴落する恐れがあるででしょう。
そんな豪ドルと米ドルの通貨ペアが豪ドル/米ドルとなります。
ここでは豪ドル/米ドルをトラリピで運用した時の設定を考えました。
豪ドル/米ドルのレンジ幅

まずはどんなレンジ幅で設定をするかです。
2014年~2018年のチャートから考えてみました。
この期間の最高値と最安値は
- 最高値:0.9501ドル
- 最安値:0.6826ドル
です。
これくらいのレンジ幅なら、すぐにレンジから外れることもないので仕掛けやすいでしょう。
では実際に仕掛けるレンジですが、
- 上値:0.9501ドル
- 下値:0.6826ドル
- 中間価格:0.8166ドル
となります。
もしもうちょっと攻めた設定にしたのならレンジ幅を狭く、もっとリスクヘッジしたいならレンジを広くしてもいいでしょう。
レンジ幅は自分の資産や経験に合わせて、オリジナルの設定にしてもいいと思います。
豪ドル/米ドルの仕掛ける設定

実際に仕掛ける設定ですが、「らくトラ運用試算表」というマネースクエアのトラリピ運用プランをわかりやすく試算してくれるサービスを使って考えます。
そしてらくトラ運用試算表で計算した結果がこれです。
ヒヨの注文設定 | 買い注文 | 売り注文 |
---|---|---|
注文方法 | らくらくトラリピ | らくらくトラリピ |
通貨ペア | AUD/USD | AUD/USD |
注文金額 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 |
レンジ幅 | 0.6826ドル~0.8166ドル | 0.8166ドル~0.9501ドル |
本数 | 91本 | 91本 |
利益金額 | 8ドル | 8ドル |
決算トレール | 設定する | 設定する |
トラップ値幅は「0.0014円」となります。
この設定は運用資金100万円としてなので、資金がもっと少ない場合は仕掛ける本数を減らすか、仕掛けるレンジを狭くしてみましょう。
ココに注意
レンジ幅を狭くするとロスカットになるリスクが高くなります。
豪ドル/米ドルのバックテスト結果

この設定で「どれくらいの利益が出るのかな?」と思うかもしれないので、バックテストもおこなってみました。
バックテストを行った期間は、2014年1月~2018年6月となります。
その結果は以下となります。
売り/買い | 実現損益 | 含み損益 | 実利益(実現損益-含み損益) | 期間内最大含み損 | 平均年間利益率 |
---|---|---|---|---|---|
買い | 685.354円 | -161.174円 | 524.179円 | -531.361円 | 18.3% |
売り | 211.770円 | -0円 | 211.770円 | -248.758円 |
- 実現損益:リピートで得た利益
- 含み損益:残ったポジションの含み損
- 実利益:すべてを手仕舞いした場合の損益
- 期間内最大含み損:測定期間内での最大の含み損額
- 平均年間利益率:バックテスト期間内の年間平均収益率
また口座残高と時価残高の推移をグラフにしたらこうなりました。
トラリピ買い
トラリピ売り
さらに詳しく
青の線は口座残高、緑の線は時価残高(利益から含み損分を引いた値)。青線と緑線の差が含み損益。
買いトラリピと売りトラリピを合わせた利益は、735.949円です。
詳しくは下記の記事にて解説しているので、興味があった場合は参考にしてみてください。
ニュージーランドドル/米ドルのトラリピ設定を考えてみた
ニュージーランドドルは外国為替市場ではマイナーな通貨です。
しかし資源国のオーストラリアやニュージーランドは金利が高く、豪ドル/円やユージーランドドル/円をロングするとそれなりのスワップ金利が受け取れるので、日本人投資家には馴染みがある通貨です。
ニュージーランドドル/円と比べニュージーランド/米ドルは、あまり取引量は多くありません。
対ドル通貨ではユーロ/米ドル・ポンド/米ドル・豪ドル/米ドルなどが人気なので、ニュージーランドドル/米ドルなら豪ドル/米ドルで取引をするという人が多いようです。
またニュージーランドドルは豪ドルの影響を受けるので、ニュージーランドドル/米ドルは豪ドル/米ドルと同じ動きをすることが多いのですが、ニュージーランドドル/米ドルの方がレートが低いので必要証拠金は少なくて済みます。
そんなニュージーランドドルと米ドルの通貨ペアがニュージーランドドル/米ドルとなります。
ここではニュージーランドドル/米ドルをトラリピで運用した時の設定を考えました。
ニュージーランドドル/米ドルのレンジ幅

まずはどんなレンジ幅で設定をするかです。
2014年~2018年のチャートから考えてみました。
この期間の最高値と最安値は
- 最高値:0.8000ドル
- 最安値:0.6000ドル
です。
これくらいのレンジ幅なら、すぐにレンジから外れることもないので仕掛けやすいでしょう。
では実際に仕掛けるレンジですが、
- 上値:0.8000ドル
- 下値:0.6000ドル
- 中間価格:0.7000ドル
となります。
もしもうちょっと攻めた設定にしたのならレンジ幅を狭く、もっとリスクヘッジしたいならレンジを広くしてもいいでしょう。
レンジ幅は自分の資産や経験に合わせて、オリジナルの設定にしてもいいと思います。
ニュージーランドドル/米ドルの仕掛ける設定

実際に仕掛ける設定ですが、「らくトラ運用試算表」というマネースクエアのトラリピ運用プランをわかりやすく試算してくれるサービスを使って考えます。
そしてらくトラ運用試算表で計算した結果がこれです。
ヒヨの注文設定 | 買い注文 | 売り注文 |
---|---|---|
注文方法 | らくらくトラリピ | らくらくトラリピ |
通貨ペア | NSD/USD | NSD/USD |
注文金額 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 |
レンジ幅 | 0.6010~0.7000 | 0.7010~0.8000 |
本数 | 100本 | 100本 |
利益金額 | 8ドル | 8ドル |
決算トレール | 設定する | 設定する |
トラップ値幅は「0.0010円」となります。
この設定は運用資金100万円としてなので、資金がもっと少ない場合は仕掛ける本数を減らすか、仕掛けるレンジを狭くしてみましょう。
ココに注意
レンジ幅を狭くするとロスカットになるリスクが高くなります。
ニュージーランドドル/米ドルのバックテスト結果

この設定で「どれくらいの利益が出るのかな?」と思うかもしれないので、バックテストもおこなってみました。
バックテストを行った期間は、2014年1月~2018年7月となります。
その結果は以下となります。
売り/買い | 実現損益 | 含み損益 | 実利益(実現損益-含み損益) | 期間内最大含み損 | 平均年間利益率 |
---|---|---|---|---|---|
買い | 1.597.013円 | -0円 | 1.597.013円 | -322.449円 | 28.7% |
売り | 826.828円 | -582.088円 | 244.739円 | -1.304.910円 |
- 実現損益:リピートで得た利益
- 含み損益:残ったポジションの含み損
- 実利益:すべてを手仕舞いした場合の損益
- 期間内最大含み損:測定期間内での最大の含み損額
- 平均年間利益率:バックテスト期間内の年間平均収益率
口座残高と時価残高の推移をグラフにしたらこうなりました。
トラリピ買い
トラリピ売り
さらに詳しく
青の線は口座残高、緑の線は時価残高(利益から含み損分を引いた値)。青線と緑線の差が含み損益。
買いトラリピと売りトラリピを合わせた利益は、1.841.752円です。
またこの設定は、実際にヒヨが運用している設定となります。
運用している結果はこのブログで公開しているので見てみてください。
まとめ:トラリピの設定をまとめてみたら

トラリピで運用できる通貨ペアの設定をいろいろと考えてみました。
どの通貨ペアでトラリピを運用するのがいいか決まりましたか?
ここまでトラリピを運用する時の各通貨ペアの設定をまとめました。
どの通貨ペアでどんな設定をすればいいのか参考になりましたか?
トラリピで運用できる通貨の設定を全部考えて、各記事で詳しくまとめてあります。
もしこれからトラリピを始めようと思っている時や、新しく通貨ペアを増やして運用をしようと思っている場合に役立ててください。